この城は・・・

いったいどれだけ広いんだ!





-空舞-





「そういえば、姜維の部屋って隣だったんだね、さっき気づいたけど」

「えぇ、左隣が空き部屋だったので、丞相にお願いしたんですよ。
何かあったらいつでも聞きにきてくださいね」


そんなこと言われると自分の部屋じゃなくって
姜維の部屋に住み着いてしまいそうだ
姜維の部屋、綺麗そうだな・・・


「ただし、の右隣の部屋には近づかないでください!」

「え、なんで?」

「何でもです!あの人に貴方を会わせるなんて何が起きるか・・・」



最後のほうは小声だったからはっきりと聞き取れなかったけど
姜維がそこまで必死になるなんて

一体なんだろう?
部屋ってことは誰かの部屋ってことだよね?
今度こっそりと、姜維にバレないように覗いてみようかな


・・・こっそり覗こうなんてしないでくださいね?」

「え?!や、やだなー、そんなことしないって!」


まさか心を読まれるとは!
恐るべし、姜維。
さすがはあの諸葛亮の弟子!





昨日行ったでかい扉のある所、なんだか重要そうな資料がたくさんおいてあるところ
それはもうおそろしいほどたくさん
なんだか入っただけで頭痛くなりそうだった
今後は用事がない限り近寄りたくないと心から思った


ほんと広いよ、城内・・・
行ったところが多すぎて、正直印象が強かったところしか覚えてない
最初行ったところとか・・もうどこだったかな


、疲れましたか?」

「疲れたっていうか・・・覚える所多すぎて、頭が混乱してるというか・・・」

「まだまだたくさん行くところがありますので、がんばりましょうね」


ううっ、こんな時にさわやかな笑い
初めて姜維の笑顔が恐ろしく見えた







「次は此処、鍛錬場です」


姜維が指さした先に広がっていた光景はたくさんの兵士達が、鍛錬をしていた


「う、うわぁ・・・・!」


はじめてみる鍛錬場、兵士たちの活気溢れる声
その全てが私をドキドキさせた

「きょ、姜維!ちょっと行って来る!」


姜維の返事も聞かず、鍛錬場に足を踏み入れた
活気のある行事ごととかが大好きなにとって
鍛錬場の光景に心を惹かれていた



「あ!様!おはようございます!」

すれ違う兵士たちに声をかけられる
何だか恥ずかしい感じだけど、笑顔でおはよう!というと
兵士たちも笑顔を返してくれた

いいな、こんな雰囲気

周りを見渡しながら歩いていたため、前方不注意
は誰かの背中にぶつかった


「わっ、ご!ごめんなさい!」
「いえ、大丈夫」


ぶつかった人物を確認しようと、顔をあげた
視線の先にはあの張飛の娘、星彩がいた


「貴方は・・!」
「星彩ちゃん!」

同時に喋ってしまったため、喋るタイミングがつかめなくなってしまったが
一息おいて、星彩が口を開いた


「勝利の神・・・殿。おはようございます」

「お、おはよう!えっと・・星彩ちゃん初めまして」


お互い、ペコリと礼をして挨拶を交わした
ゲーム内でも美しくって可愛いと思っていたが
本物の星彩ちゃんは本当に可愛らしかった
髪とかもさらさrで・・・!ときめいちゃう!
って、私は変態か!



殿はどうしてここに?」

「姜維と一緒に城内をうろうろしてたの」

「そうなの、もう一人紹介しておきたい人が・・」


星彩がそう呟くと、狙ったかのようなタイミングで星彩の後ろの方から誰かが走ってきた


「星彩!」

「関平、ちょうどよかった」


ツンツンの髪、関という時の入った額当て
蜀のさわやか青年の一人、関平だった
何がちょうどいいのかわからなく、首を傾げている関平に向かって礼をした


「初めまして!です」

「あ、貴方は勝利の神、殿!拙者、関平といいます!」


あたふたしながら礼をする関平を、可愛いと思ってしまった


「あ!私のことは殿なしで呼んでください!」


そういうと二人とも顔を見合わせて、ポカンとした
む?またポカンとされた


「・・・いいの?」

「いいのですか?」

「もちろん!私も二人のこと親しく呼んでもいいかな?
ってもう星彩ちゃんって呼んじゃってるけど・・」

「えぇ、ね」

「拙者のこともお好きにお呼びください!」

「んじゃ、関平って呼ばせてもらうね!二人とも、これからもよろしくね!」



ぎゅ、っと二人の手を握ると、星彩ちゃんは少し笑って
関平は頬を紅く染め、照れながら笑った


また、友達が増えた



つないだ手のぬくもり

(二人の手は暖かくて、心から安心できた)






***
やっと10話!
これでついに二桁になりましたー!!
そして姜維が空気になりました^^