私を呼んだのは、諸葛亮?

諸葛亮にそんな隠し能力が・・・






-空舞-





私を呼んだのは、自分
目の前にいる諸葛亮は告げた



ようするに、私は此処へ呼ばれた
・・・・召喚されたってこと?


いや、召喚なんてありえないでしょ
サモ○ナイトじゃあるまいし


また諸葛亮と目が合った

心の中まで読まれそうな鋭い目つき



「遅れましたが、私は諸葛亮、字を孔明と申します」


「はい、諸葛亮様・・・
私を呼んだって、どういうことなんですか?」


「それはですね・・・」



諸葛亮は何処からともなく一つの竹簡を出した

それを開け、私に見せる


「これは・・・?」

「ここには一つの予言が書いてあります」

「予言?」


「えぇ、本日の夕刻の時、この場所に勝利の神がやってくる、と」


勝利の神

「そういえば、さっき劉備様が言っていた勝利の神って?」



私は二人を交互に見る

先に口を開いたのは劉備だった




「勝利の神とはそなたの事だ、殿。」


 「・・・・・・はい?わ、私がっ!?勝利の神!?」


「そうなのだ!詳しいことは、後で説明しよう」



劉備はニッコリ微笑む


「そうだ、殿。そなたのことは、何と呼ばせてもらったらいいか?」


その言葉に、はっとした


さっきまで自分は一国の主に「殿」付けで呼ばれていたのだ



「あぁ!私に「殿」なんて付けないでください!
呼び捨てでかまいません十分です!!」


「そうか?それではと呼ばせてもらうぞ」

「はい、お願いします!あ、諸葛亮様も、呼び捨てで結構ですので・・・!」


「わかりました。」

「す、すみません・・・」


ころころと表情が変わるに、劉備と諸葛亮は微笑んだ


(なかなか面白そうな人ですね、この方なら・・・)


諸葛亮は再び羽扇で口元を隠した


「孔明。皆にを紹介せねばならんな。」

「そうですね。皆さんもお待ちですと思いますし」


「紹介ですかっ!?」


紹介って事は・・・蜀の武将がたくさん!?


ということは、槍族とか星彩ちゃんとかにも会えちゃうってこと!?

本物なのかな・・・って、此処はきっと、ゲームの世界
だから本物とかは関係ないか


でも、不審な目で見られたりとかしたら・・・
不安、かも

あー、なんか間近で見たら変なこととか口走りそう!!

お、落ちつけー!落ち着くんだ、



不安そうな顔をしているの頭に、ぽんっと何かが置かれた

何だろう?と思い顔を上げると、劉備の手がの頭に乗せられていたのだ


「大丈夫だ、心配することなんかないぞ?皆優しいからな」


の不安を失くすように劉備はの頭を優しく撫でた



その手は温かくて、
私の中にあった不安が取り除かれていく感じがした



それと同時に、あまりにも優しいお父さんオーラに
涙腺が少しゆるんだが、ぐっ、とこらえる


「あ、ありがとうございます。劉備様・・・
えっと、もう大丈夫です!」


不安が無くなった私は、これ以上迷惑をかけたらダメだと思いニッコリと微笑んだ


初めて見せたその笑顔に劉備も安心したのか、の頭から手を離した




「今から皆に会いに行くが、いいか?」



劉備からの問いかけ



不安はない・・・とは言い切れないけど、

もう、大丈夫。
決心した



嫌われるなんて、今から考えてても仕方ない
仲良くなれるように頑張ればいいんだから!



「はい!」




「それでは…、参りましょう。皆の所へ――――」



暖かい手

(貴方の優しさが嬉しくて、涙が出そう)






***
劉備殿はお父さんだと諸葛亮は先生
蜀も呉も魏も、家族のようだ!