この時代の技術って
いったいどうなってるんだろう・・・
-空舞-
劉備と諸葛亮によって、は大きな扉の前に連れてきてもらっていた
扉・・・というか、本当に扉は大きくて
中では宴会とかができそうな感じだった
今の日本ではまず見ることのできない扉の大きさに
はぽかんと口を開けたまま、つっ立っていた
(と、当時の中国って凄いな・・・
機械とかないのにこんな大きな物が作れるんだ・・・
蜀でこれなんだから、魏とか恐ろしいだろうなぁ)
「、口が開いておるぞ」
「え・・・え!?あ、はい!!」
は急いで両頬を手で隠した
(やってしまったぁ!!劉備様に馬鹿面見られてしまった・・!)
頬が少し紅く染まってるののその仕草が可愛らしく、劉備は微笑んだ
「りゅ・・劉備様ーっ!笑わないで下さいっ!!」
「いや・・すまんな、つい・・・ふふっ」
「劉備様ーっ!!!」
「お二人とも・・・いつまで扉の前でそうしてるつもりですか?」
諸葛亮のいつもより数倍低い声が廊下に響き渡った
さすがの二人も、これ以上何か言うと諸葛亮が恐ろしいので
さっきまでの笑いを押し殺した
「それでは、開けるぞ。」
劉備の両手が大きな扉に押し付けられた
ギィ、と大きな音がする
それと同時に目の前の扉が少しずつ開いていい、扉の隙間から部屋の光が漏れる
眩しい、と思っている間に目の前には扉はなくなっていた
前に見えるのは――――
たくさんの人だった
こ、これは・・・!!
人がゴミのようだ!
って、ム○カの名台詞を言ってる場合じゃなくって!
「遅くなってすまなかった。勝利の神を連れてきたぞ!」
劉備が、声高に部屋の中にいる武将達に向かって叫んだ
いつの間にか後ろにいたはずの諸葛亮も劉備の横に並んでいた
"勝利の神"の言葉に、部屋の中はザワザワと騒がしくなった
それを沈めるかのように、諸葛亮が話す
「皆さん、お静かに。、皆に貴方の名を言ってくれませんか?」
「はい、わかりました」
劉備と諸葛亮の間が開く
其処に入れ―――という事なのだろうか
一歩踏み出して二人の間に入り、部屋の中にいるたくさんの武将達の方を見る
(お・・・多い・・・)
予想以上の人の多さには驚くばかりだった
目線だけ動かして周囲を見渡すと、ゲームで見た顔ぶれもちらほらと見えた
(槍族とかいるかな・・・)
こんな時に全然違う事を考えてる自分の頭にある意味感心した
しかし、その考えは諸葛亮の声によって掻き消された
「さぁ」
ぐっ、と両手の拳に力をこめる
心臓がいつも以上より速い
凄く緊張していて握っている両手が震えるのがわかる
「は、はじめまして。といいます。
と、お呼びください。」
武将達は誰一人と声を発せず、部屋は静まり返っていたままだった
(やっぱり・・・疑われたりしてる、よね?)
凄く不安になって、胸が締め付けられるように痛んだ
恐る恐る目を伏せて、顔を俯かせた
もうダメだ・・と思った時だった
「おぉ!そのお方が勝利の神なのか!!」
「勝利の神がやって来たぞー!!」
「お待ちしておりましたぞ!!」
さっきまでの雰囲気は何処にいったのだろうか
武将たちが口々に話し、たちまち部屋は賑やかになった
驚いては顔を上げて武将たちを見た
皆、にこやかに笑っているのであった
中には嬉しそうに叫んでいる者もいたり、両手を叩いている者もいる
「え・・・?」
まさか、こんなに喜ばれるなんて思ってもいなかった
何が起こったの?という表情で劉備と諸葛亮を見上げると、二人とも微笑んでいた
「皆、時雨悸のことを待っていたのだぞ?」
「いつ来るのか?何時なのか?とずっと言っている方もいらっしゃいましたしね」
「そうなの・・ですか?そんなに私を・・」
待っていてくれる人達がいたなんて
だけど、気になることがあった
"勝利の神"なんていわれているけど、私には何の力もない
「あの・・劉備様、諸葛亮様。
私、"勝利の神"なんて呼ばれているけど、何の力もありませんし、ただの一般人ですよ?」
その言葉に、二人は一瞬固まって、再び笑い始めた
何か可笑しい事でも言ったっけ?
事実を述べただけなのに
「、貴方は未来からやって来た。ということは、この国の行方などは知っていますね?」
「行方ですか?知っていますけど・・・。
あ、でも私が来たことで、歴史が変わってしまったかも・・」
「それでいいのです」
「はい?」
諸葛亮の言っていることがわからない。
「勝利の神の力・・・それは『この国を変える力』という意味です」
「変える・・力・・?」
「えぇ。貴方にはこの蜀を、より良くしていただくために、呼ばれたのです」
武器だって扱ったこと無い
剣術も、多少剣道ができるぐらい
そんな私が、蜀を?
「私に・・・そんな力があるのでしょうか・・」
「ありますよ。だから貴方は、私達の元へやって来たのでしょう?」
「それは、偶然なんかじゃ」
「偶然ではありません。貴方の力で、この国は変わるのです」
諸葛亮の強い言葉。真剣な目
私に蜀を変える力なんて存在しているのかどうかもわからない
「お願いです、。蜀には貴方が必要なのです」
私が、必要?
何の力も持ってない
みんなと違って戦も知らない、それなのに?
だけど、私は蜀が好き。
力になれるのなら・・・
「・・わかりました。こんな私でよろしければ、お願いします!」
ペコリと頭を下げて、礼をした
華月の言葉に、武将達はさらに賑やかに話し始めた
なんだろう
理由もわからない嬉しさと
こみ上げてくる喜びが凄く心地よかった
変える力
(私に出来ることなら、何でもすると誓いをたてた)
***
ム、ムスカがでしゃばって
すみまs(ry